楽しく体力向上!「はぎおか元気ッズプログラム」
はぎおか元気ッズプログラム
って何?
今日統計的に見ても、子どもの体力は一昔前と比べて著しく低下しています。幼児期の子どもにとって何が一番大切かと考えると、まず基本となるのは健康で丈夫な体ではないでしょうか。元気に体を動かして遊んだり、運動することで、健康な体が出来上がるだけではなく、脳の発達や情緒の安定にも良い影響を及ぼしていきます。これらは子どもが将来、健やかな生活を送っていくうえでの基礎となっていくのです。
本園では、運動場が広いという利点を生かして、以前から運動あそびや体育的な活動に力を入れてきました。それらの活動を今一度整理・検討して、子どもが幼稚園の3年間を通して、段階的に体力を向上させることができるようにまとめたものが「はぎおか 元気ッズ プログラム」です。
子供に身に付くと望ましい運動的能力
このプログラムでは、幼少期の子どもに身に付くと望ましい運動的な能力を7つに分類しました。そしてそれらに、子どもも親しみやすいよう元気パワー(GP)という名称を付けました。
平成22年度に完成した仮のプログラムにおいても、それぞれの運動あそびや体育的な活動が、どの能力を伸ばすものであるかを示してあります。
GP1
筋力
筋が収縮することによって生じる力
GP2
瞬発力
瞬間的に大きな力を出して運動する力
GP3
持久力
長時間継続して持ちこたえられる力
GP4
協応性
2つ以上の動きを1つの動きに融合したり、刺激に対応して運動する力
GP5
バランス
体の姿勢を保つ力
GP6
敏捷性
体を素早く動かして方向を転換したり、刺激に対して反応する力
GP7
柔軟性
体のやわらかさ
GP8
リズム
音・拍子・動きに呼応する能力
※仮プログラムの詳細については、幼稚園で配布する冊子でご確認ください。
規則正しい生活のススメ
このプログラムにおいて運動あそびや体育的な活動を奨励する一方で、早寝、早起きといった規則正しい生活の習慣づけを奨励することも行っていきます。日本幼児体育学会が行った、小学生を対象とした興味深い調査がありました。夜10時以降に就寝する子どもの割合が多い県ワースト3と、学力テストの結果が悪いワースト3の県は同じでした。このことから子どもの就寝時間と学力には密接な関係があることが分かります。
幼稚園においては、まだ学力といったことは問題ではありませんが、就寝時間が遅い子どもは登園してからも無気力で、遊ぶ意欲が少ない傾向にあります。落ち着きがなく、集中できない、すぐにイライラするといった情緒の不安定さも、睡眠時間が少ないという生活習慣が原因となることが多いようです。
このようなことから、幼少期には早寝、早起きをして十分な睡眠時間を確保し、日中は体を動かして思う存分活動することが大切になってきます。
そこで本園では、定期的な「GENKIDSだより」の発行、早稲田大学の研究室の協力による「すこやかキッズカード」の作成といった試みによって、生活習慣の見直しを呼びかけています。